2015年05月19日

ブログ移行のお知らせ

施工管理課のブログは2015年4月21日より 優建築工房ホームページ内の 現場監督ブログへ移行いたしました。 今後はそちらで、私たちのことをご覧いただければ嬉しいです。 お気に入りにご登録してくださった皆様、 お手数をおかけして大変心苦しいのですが、 新しいカタチのブログもよろしくお願いいたします。
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2015年04月14日

遷座祭

桜も満開を過ぎ、本格的な春がやって来ました。
と、思いきや、冬に逆戻りした様な日が続き、
先日は、4月だと言うのに大山が雪化粧しておりました。

2015.04.13CHS oyama

先日、海老名で建替え工事をさせて頂くI様邸にて、
『遷座祭』に参加させて頂きました。『せんざさい』と読みます。

工事などにともない、ご神体に仮の場所へご移動して頂く神事です。
工事中、神様に仮住まいして頂く感じです。
今回は、鬼門を守るお稲荷さんに仮の場所へご移動して頂きました。

偉そうに説明しておりますが…
20年近く、現場監督をしておりますが、私自身、初めての経験です。
とても珍しい儀祭なので、ご紹介させて頂きたいと思います。

その日は、天気予報では、雨の予報となっておりましたが、
何とか、雨に降られる事無く、進める事が出来ました。
前回ブログでの、雨男の汚名は返上です。

儀式を始める前に、お稲荷さんに移動して頂く場所を作ります。

2015.04.13CHS karino
 
ただ、ブロックにベニヤが置いてあるだけに見えますが、
ちゃんと水平器で、水平を確認しました。

そして、お稲荷さんの前に祭壇を作れば準備完了です。

2015.04.13 CHSsaidann1

2015.04.13 CHSsaidann2

いよいよ『遷座祭』の始まりです。

2015.04.13 CHSsennzasai1

2015.04.13 CHSsennzasai2

・祝詞奏上(のりとそうじょう)
・お祓い
・玉串奉奠(たまぐしほうてん)
・切麻(きりぬさ)
・散米(さんまい)

などは、地鎮祭と同じ流れでした。

2015.04.13kirinusasannmai

お稲荷さんの移動先のお清めも無事に終わり、
その後、神主さんがご神体をお社から取り出し、
みんなで、お社を持ち上げ、移動が完了しました。

2015.04.13CHS idoukannryou
 
神主さんが、ご神体をお社に戻し、『遷座祭』が無事に終わりました。

工事完成後には、お稲荷さんに新たな鬼門へ戻って頂く
『鎮座祭』という儀祭が行われます。
また、特別な経験をさせて頂けそうで、今から楽しみです。


早川


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2015年04月07日

職人の手仕事

a4月に入って、本格的な春のぬくもりの訪れと共に
桜も満開になりましたね!

今年も残念ながら酒宴を伴う花見は出来ませんでしたが、
各所で綺麗に花を咲かせる桜を、
少しだけ足をとめて眺める機会が何度かありました。

2015.4.6Jsakura

写真は自宅近所の桜並木です。
かなり散り始めてますね。

毎年思うことですが、桜の花はほんとに満開の時間が短く、
それだけに鮮烈な印象を見るものに与えて散っていきますね。

今週は、満開や散り初めの少し切ない桜にも魅かれますが、
実は新緑と桜色が入り混じる葉桜が一番好きな大坂が書かせて頂きます。


この1週間では、木造軸組み検査が1件、
木工事完了検査が2件、外装完了検査が1件、
工事完了検査が1件ありました。

その他に、ご契約したお客様宅の、詳細打合せに向けての
技術的な事前調査(当社では「現場立会い」といいます)に
参加しました。

これは、私共では一定規模以上のリフォーム・増改築工事では
必ず行う手順のひとつで、
設計担当者、インテリアコーディネーターだけでなく、
現場監督が施工的な観点で、詳細な計画の初期に
建物を詳しくチェックすることをいいます。

通常は各担当の3人で行うのですが、
増築の計画など既存建物の構造の検証が不可欠な案件や、
技術的に難しい計画の場合には、
私もこの現場立会いに参加することがあります。

計画の概要とその実現性の検証は、
図面や写真などの資料をもとに何度も打合せを重ねているのですが、
詳細な建物の調査を積み重ねることで綿密な実施計画を作ると共に、
施工段階での予期せぬトラブルを減らすことが出来るのです。
床下や小屋裏のチェックはもちろんのこと、
壁の内部の成り立ちを確認したり、
以前に改装履歴のある建物の場合は、
改装前の状況の予測と検証なども行っていきます。

2015.4.6Jkoyaura

施工段階でのこのへんの話は、
前回の安藤さんのブログにもありますので、
是非ご覧ください。

ところで、詳細に建物を見ていくと、
特に古い建物ほど直接の調査内容とはあまり関係ないところに、
つい目がひかれたりします。

今回の建物は新築時から約50年経っているものでしたが、
細部に細かな職人さんの手仕事が光っていました。

特に建具職人の仕事が秀逸で、
思わず写真を撮ってしまったのでご紹介します。

2015.4.6Jtategu1
まだ、アルミサッシなど普及していない時代の開口部です。

当然、木製の窓なのですが、引き戸の上部には雨戸を閉めても
明かりが取れるFIXガラスの欄間があり、
まとまった降雨時には雨戸を閉めざるを得ない木製窓の弱点を補っています。

そして、よく見ると、木製の建具枠の入り隅が丸く加工されています。
しかも、引き戸も欄間も同じデザインです。

ちょっとしたことなのですが、とても開口部を柔らかな印象にしていました。

また、同じ建具の下框は、引き戸も網戸も枠のチリに雨水が溜まらず
流れ落ちるように勾配が取ってあります。

2015.4.6Jtategu2

デザインだけでなく、機能や耐久性にも配慮した、
職人の心意気のようなものを感じました。

もしかしたら、当時の職人にとっては当たり前のことなのかもしれません。
現在と当時では、住宅建築のありようはかなり変わりました。

しかし、昔の建物を現在の私共が見て
「ちゃんとしてるなぁ」と感じることが多々あるのです。

今、私共が新築したり増改築をしている建物を未来の人々が見て、
「ちゃんとしてるなぁ」と思っていただけるような仕事をしていかねばと、
昔の職人の手仕事を目の当たりにするたび思い返しています。


大坂

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2015年03月24日

もうすぐ春ですね

こんにちは。施工管理課の両角です。
先日の休日は久しぶりにゆっくり子供と散歩に行けました。
近所の公園ですが、春になると桜が満開になる私も好きな公園です。
生垣で作った巨大迷路は息子のお気に入りです。

2015.3.24cmt.meiro


桜はどんな感じか確認した所・・・。

2015.3.24cmt.tubomi

そろそろ開いてくるかな〜っと言った所でした。
もうすぐ春ですね。

さてそんな春が待ち遠しい中、
先日お引き渡しをしたM様邸のご紹介をさせて頂きます。

まずはキッチンから、

2015.3.24cmt.kittin

以前、リビングとは別空間にあったキッチンもリビングと一体化させ、
開放的且つ明るくなりました。

2015.3.24cmt.ribingu

こちらは基本フローリングで仕上げ、畳はその上に置いただけ。
ですが、しっかり和室感はありますよね。
畳の匂いも健在で、こんな畳スペースもありかなと思います。
気張らずに和室を作る事が出来ますね。

最後に洋室

2015.3.24cmt.yousitu 

こちらはご主人のこだわりのお部屋。
音響を第一に作られたお部屋です。
一見、何の変哲もないお部屋ですが、
床が壁に一切触れていない状態になっています。

2015.3.24cmt.sukima
 
こんな感じで床と壁の間に隙間を作ってあります。
大工さん的には逆にこんな感じで隙間を作る方が
大変だったみたいです。
普段はなるべく、くっつける様に作ってますからね。
しかしながら、この隙間が音響的にとても大切との事。

まだまだ自分の知らない事が沢山ありますね。
日々勉強です。
M様、これからもどうぞ宜しくお願い致します。


両角

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2015年03月17日

てかけ

こんにちは。施工管理課の井出です。

寒い日々の合間に、暖かい日が増えてきましたね。
来週には、早くも桜の開花予想があり、わくわくしております。
実家にある趣味の作業場には、桜の木があるので、
桜を見ながら、趣味の家具造りをするのも、季節の楽しみです。

20150316CRItekake1

今回は、先日、お休みを頂いたときに家具造りをしたので、
そのときのお話をさせて頂きます。

少し前に、大学時代の友人から、こちらが送られて来ました。

20150316CRItekake2

20150316CRItekake3

何やら複雑な造り。
それでいて、要望は白い部屋に合わせスッキリした収納が良いとのこと。


そこで
以前、“取手”をテーマに家具造りをしましたが、
今回は、“手掛け”をテーマにしました。


“手掛け”は扉に取手がなく、
扉と扉の隙間に手を掛けて、
扉の開閉をします。

これだと、取手に比べ突起物がなくなり
見た目がスッキリします。

“手掛け”ひとつとっても、

20150316CRItekake4

20150316CRItekake5 
シンプルに斜めに加工してあるものや、

20150316CRItekake6
丸く溝を彫っているものや、

20150316CRItekake8

20150316CRItekake9
上2つの合わせ技のようなもの。

一例を挙げさせて頂きましたが、溝を通すか、
部分的に溝を彫るかでも印象は違いますし、
まだまだ可能性はたくさんあります。


今回、私がチョイスしたのは、こちら。
20150316CRItekake10

20150316CRItekake11

さらに、こちらを裏返して使用しました。
20150316CRItekake12

材料は、弊社でもよく使用している、
シナ材にオスモのホワイトスプルース色を塗り込みました!

なかなか大容量の収納が出来たと思います。


20150316CRItekake13

20150316CRItekake14

一例を挙げさせて頂いたサンプルは、
弊社ショールームに御座いますので、
家具や建具の打ち合わせの際は、
是非、お手に取ってご覧になって下さい。

 

井出

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