2014年03月25日

自邸のご紹介(環境配慮型設計に着目して) その5

3月もいよいよ後半に入り、春一番も吹きました。
日中はかなり暖かい日も増えましたが、
油断すると朝晩はまだまだ冷える日もありますね。
皆さんは風邪などひいていませんか?
今年で花粉症暦が30年になる大坂が書かせて頂きます。

今週は、解体完了検査が1件、基礎配筋検査が1件、
木造軸組み検査が1件、木工事完了検査が1件ありました。

さて、今回も引き続き「環境配慮型設計の実践例」として
自邸の紹介をしたいと思います。

前回は「自然素材設計」 の珪藻土いついてお話しましたが、
今回はその関連もある「省資源設計」についてお話しします。

ここで言う「省資源設計」というのは、
簡単に言うと『材料固有の寸法を理解し、
それをなるべくそのまま生かす設計をすることで、
無駄を無くし、ごみを減らし、環境にもコストにも
優しい設計をする』ことを指します。

そして、結果的にはその寸法を生かすことで、
見た目にも美しい比例になったり、機能的にも良い寸法で
納まるよう配慮した設計を目指しています。

では自邸での具体的な「省資源設計」の例を説明します。

前回、子供部屋に珪藻土を採用するに当り、
擦れやキズ対策で腰板を張っている例をご説明しました。
この腰板には厚さが5.5oのシナベニヤが貼ってあるのですが、
この板の大きさが3尺×6尺、つまり910o×1820oという寸法なので、
それをそのまま貼るために床から91pの腰板壁となります。
厳密には、高さを微調整したり、上端の面を取ったりしますので、
91pではなく約90pという言い方になります。

子供部屋腰板

そして、この腰板壁がそのままグルッと回って、
ある箇所では吹き抜けに対する手摺壁になっています。
そのままだと約90pの手摺壁ですが、
落下防止の意味を考えると少し低すぎる。
しかし、これより大きな規格のシナベニヤは、
大きさが1230o×2430oなので、切って使うと無駄が多い・・・。
ということで、シナベニヤの約90pという寸法を生かしながら、
落下防止の手摺の高さも確保する為に
こんな手摺壁のデザインにしてみました。

子止め部屋手摺

同じデザインで廊下側の手摺も構成していますが、
こちら側は天窓からの明かりを効率よく下階へ導く為に
強化ガラスが入れてあります。

トイレの腰壁についても前回触れていますが、
こちらも同様の仕様で、約90pまでシナベニヤが貼ってあります。
足元周りや便器からの水はね等の為の腰板なのですが、
ちょうど手洗い器の水はね対策にもなる寸法で、
タオル掛けなどのアクセサリー等を取り付ける目安にもなっています。

トイレ腰板

濡れた手を拭くタオルの湿気から珪藻土を守ることにもなります。

シナベニヤに限らず、流通している資材ごとに固有の寸法がありますので、
設計段階からそれを意識しておくことで無駄やごみを減らすだけでなく、
美しく仕上るというものが他にもたくさんあるのです。

その代表例のひとつがタイルでしょうか。

タイルは、そのタイルごと様々に決まった寸法がありますし、
「タイル割り」という言葉があるくらい目地の巾まで含めて
詳細に設計しないとなかなか美しく納まりません。
切った切れ端は上手く活用できず、捨てるしかない場合も多いのです。

自邸の場合・・・どうでしょうか?

キッチンタイル

まあまあ上手くいったでしょうか(笑)

もちろん関連する様々な制約がありますから、
『無駄の無い』ばかりを考えて設計できるわけではありませんが、
こういうことの積み重ねが、結果的にはごみを減らすことや
美しい納まりにつながればと考えているのです。

では、続きは次の機会に。

施工管理課 大坂

posted by sekou at 09:25| Osaka

2014年03月04日

大雪のダメージ

こんにちは。施工管理課の両角です。
先日の大雪にはホントに参りました。
その皺寄せが今も続いております。

弊社取引先のプレカット工場も雪で屋根が崩壊し、
一時プレカットが出来ない状況でした。
現在は、復旧し生産の目処が立ってきている状況です。

全国的に大打撃を受けているのがリクシル工場の倒壊です。
キッチンの生産が出来なくなり、急遽、他メーカーに変更している
住宅メーカーさんや工務店が急増し、
他メーカーの生産も間に合わなくなっている状況です。

キッチンの組み立て屋さんとユニットバスの組み立て屋さんは
同種の職種の為、ユニットバスの組み立てにも影響が出てきており、
やはり納期が読めない状況になっております。

お施主様には、大変なご心配とご迷惑をお掛け致しておりますが、
全力で対応して参りますのでご理解の程宜しくお願い致します。

さて、今回は昨年末にお引渡しを致しましたY様邸をご紹介致します。
前々回のブログで工事過程をご紹介させて頂き、 年末に完成致しました。
今回は最後の仕上げにお施主様自ら壁の塗装を行いました。

壁塗装
塗装

ブログで使わせて頂きますと伝えましたら、
キリっとするからそっちを使ってとのこと。(笑)

壁塗装 キリッと
塗装キリット

こちらがキリット写真です。

そんな旦那様の勇姿を激写する奥様。
奥様

完成したのがこの写真。

塗装完了
塗装完了

やさしいアクセントとなって雰囲気がとても良いですね!

前々回のブログでご紹介したときの階段の仕上がりは
こんな感じまででしたが・・・

階段(塗装前)

塗装されて・・・。

階段(塗装後)

こんな感じに完成いたしました。

階段

床との相性バッチリですね。かっこいい!!!

Y様、工事は完了致しましたが、
これからが永いお付き合いの始まりです。
何か困った事がありましたらご遠慮なく連絡下さい。
これからも宜しくお願い致します。


施工管理課 両角

posted by sekou at 11:02| Morozumi