2014年10月28日

原点

こんにちは。施工管理課の両角です。
ここの所の急激な気温の変化についていけず
見事に風邪っぴきです。
気持ちの良い秋晴れの日も増えてきましたね。
台風はもう来なくていいです。

先日、江ノ島片瀬海岸近くで設計事務所
数組による建築の相談会がありました。
いや別に、私の家の相談に行った訳でも無ければ
商売敵の宣伝をする訳でも無いんですけどね。

長年御世話になった設計事務所も出展されるとの事で、
家からも近いし挨拶がてら顔を出してきました。

私が現場監督になったのが21歳の時です。
現在38歳。
その時上司に付きながら現場を見たのが、
この設計事務所の住宅でした。
当時からふんだんに無垢の木材を使用し、
当時は珪藻土が今程普及していなかったので
内部の左官は漆喰で行っていたのを思いだします。
そう、自然の素材や自然エネルギーを出来るだけ
有効に利用する住いを当時から行っていたんです。

それから数年間、年に数件現場監督として
お手伝いをさせて頂きました。
この頃の住宅は、柱や梁などを未だ大工さんが
手で刻んでいた次代で、
徐々にプレカット(機械加工)に以降していく真っ只中でした。

今まで大工さん任せで何とかなってきた中、
住宅の肝の部分を現場監督に一任される
時代になってきたのです。

そんな中、正確な図面と細かな打合せで
色々と教えて下さったのがここの先生方でした。

時には斬新に、時には慎重に、
ここの先生の皆さんには会社で学ぶ事よりも
多くの事を学んだ用に思います。

当時、設計事務所と言えば、完成後の写真を収める為の
見栄えの良さを追求している所が本当に多かった中、
「住宅建築はお施主様のものであって
設計事務所の作品では無い。
だから建築士のエゴを押し付けてはいけないんだ」
と教えて下さったのもこの設計事務所の大先生でした。

今、自分がここに在る必然の原点だったんだと思います。

この出展に展示してあった住宅模型が、10年程前に
私が監督としてお手伝いした大先生の自邸でした。
10年経った今もこうして展示されているのを見て、
なんだか嬉しく思うのと、
一緒に仕事が出来た事への感謝が込み上げてきます。

展示模型
2014.10.27cmt.mokei-1

立ち話程度しか出来ませんでしたが、
「一期一会」
ふとこんな事を思い出した再会でした。


施工管理課 両角

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2014年10月21日

木材との相性

こんにちは。施工管理課の井出です。
肌寒い日も出てきて、着るものに悩む日が多くなって来ましたね。
暑さが苦手な私は、これからが楽しみな季節です。

私は今年で28歳になりますが、今年は結婚する友人・知人が多く、
家具造りが趣味の私は、お祝い事に託けて趣味に没頭しております。

先日は、友人の新居にコーヒーテーブルを造りました。

2014.10.20CRImokuzaitonoaisyou1

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今回はタモ無垢材に合わせて、木と相性が良い鉄とタイルを使用しました。

結果、タモ材がアクセントのようなバランスになりましたが、
これはこれで良かったと思います(笑)

無垢の木は、年月が経てば経つほど、自然な温かみや味わいが出て来ます。
焼けて色味が変わり、傷のひとつひとつも愛着が感じられます。
さらに年月が経てば、アンティーク感さえ感じられると思います。

鉄もタイルも、新しい木材から古材まで、木材との相性が良いので、
実際にインテリアショップに行くと、鉄やタイルを使用した家具を見かけますね。

2014.10.20CRImokuzaitonoaisyou3

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弊社でも、タイルとカウンターを合わせたご提案や
鉄骨を使用した階段や手摺もご提案させて頂くこともあります。

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ちなみに。

2014.10.20CRImokuzaitonoaisyou10

今回使用したような鉄脚は、インテリアショップや、
インターネットでも購入出来る所があります。
天板を用意して打つだけで、棚やテーブルが造れますので
皆様もDIYに如何でしょうか?

 

施工管理課 井出


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2014年10月14日

日光

こんにちは、施工管理課 早川です。
2週続けて台風が上陸しました。
皆様、被害はありませんでしたか?

9月にリフレッシュ休暇を利用し世界遺産の日光へ行って来ました。
小学校の修学旅行以来、約30年ぶりの日光です。
昔の記憶をたどりながら、修学旅行のような旅行をしてまいりました。

日光といえば、東照宮です。

2014.10.13 CHS toushouguu

表門を抜けると、あの有名な三猿がいる神厩舎があります。
そう、あの「見ざる・言わざる・聞かざる」です。

2014.10.13 CHS sannsaru

2014.10.13 CHS shinnkyuusha
 
ここで、記憶が蘇りました。
いっぱいある猿の彫刻は、猿の一生を描きながら
人の生き方を伝えていて、
子供の頃は悪い事は「見ざる・言わざる・聞かざる」
と30年前に教わりました!!

その先へ進むと、国宝・陽明門!
ですが…
改修工事中の為、残念ながらこんな感じでした。

1014.10.13 CHS koujichuu
 
本来ならば…

1014.10.13 CHS youmeimon

見る事が出来ず、かなり残念です。
陽明門をくぐると、正面に唐門があります。
こちらも国宝です。

2014.10.13 CHS karamonn
 
全体が胡粉(ごふん)で白く塗られていて、
門そのものが工芸品の様でした。
見る事が出来て良かったです。

奥社参道の入り口にあるのが『眠り猫』です。

2014.10.13 CHS nemurineko
 
ここでまたフラッシュバック。
実は結構小さい『眠り猫』

2014.10.13 CHS nemurinekohiki

30年前ここで『ちっさい!』と皆で突っ込んでいた事を思い出しました。
小さくてもこの『眠り猫』も国宝です!
さすが日光東照宮、国宝だらけでした。

2日目は、マイナスイオンたっぷりの滝めぐりをして来ました。
その話は、また次回に!

施工管理課 早川


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2014年10月07日

施工管理の裏側

朝晩は、かなり涼しくなって秋らしい陽気ですが、
社内では風邪をひいてマスクをしている社員もチラホラ。
皆さんは体調を崩したりしていませんか?

秋といえば味覚の秋。
山海の旬の恵みを美味しくいただいて、
元気に毎日を過ごしたいですね。
今週は、つくる方でも食べる方でも味覚の秋を満喫している
大坂が書かせて頂きます。

この1週間では、解体完了検査が1件、木工事完了検査が1件、
完工検査が1件ありました。

また、協力業者と当社現場監督にて、防災訓練を行いました。
これは、実際に消火器を使って火を消す体験や、
有機溶剤の使用や緊急事態の対応の確認などを行う訓練で、
毎年実施しているものです。

さて、先ほどは味覚の秋と書きましたが、
私達工事現場の管理をする者にとって
天敵とも言える秋の風物詩が、台風です。

この台風が、先週末から今週にかけて、関東に直撃しました。

各地では土砂崩れなどの被害もあり、私共の近郊の市町村でも
避難勧告が出るほどの風雨となりました。
幸い、私共の施工中の現場では大きな被害はありませんでしたが、
解体直後で外装が未完成の現場では、
台風が近づくとなると大変な緊張が走るのです。

特に高台などで風当たりが強い立地の場合はなおさらです。

皆さんも見かけることがあるかもしれませんが、
通常、仮設足場には養生ネットが張られています。

2014.10.7Jashibajyoukyou

強風時には、これがまともに風を受けてしまうので、
事前にきちんとたたむことが必要です。

2014.10.7Jtaifuuyoujyougaibu

さらに、大規模な増改築の現場では、
建物の状況を的確に把握して、その時点で必要な台風養生を
しなけれればなりません。

前回のブログでもご紹介したこの施工中の建物は、
様々な年代で増改築を繰り返しており、
その接合部位の補強が重要な工事項目です。

しかし、その工事が未完の状態で
今回の台風に遭遇することになりました。

さらに、外壁は全て取り払っているのですが、
屋根はほぼ既存を維持する計画ですので、
足場のネットをたたむと強風が直接屋根を
吹き上げるように直撃してしまいます。

しかし足場のネットをたたまなければ、
足場が傾いたり倒壊したりするかもしれない。

そこで、本来の工事工程の作業とは別に、
構造躯体に臨時の筋違いや補強の柱を設置し、
引き抜きが掛かる箇所には接合金具も取り付けて、
厳重に台風対策の補強を行いました。

2014.10.7Jtaifuuyoujyounaibu


おかげ様で無事に台風を乗り切ることが出来ました。

現場管理というと、施工計画を立て、職人と打合せをしたり、
施工状況や進捗をチェックすることが仕事という印象があります。

それは正しいのですが、現場をスムーズに進行させるには、
ただ建物のことだけを考えていては足りなくて、
天候のこと、近隣住民のこと、通行人や交通機関のことなど、
その裏側でさまざまなことを行われているのです。
その一部を今回は紹介させていただきました。

では、続きは次の機会に。


施工管理課 大坂


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