1月も最終週に入りました。
本格的な冬の寒さの中ですが、皆さんはインフルエンザなどにかかっていませんか?
今週は、今年になって初めて大坂がブログを担当します。
ご挨拶が遅くなりましたが、皆様本年も宜しくお願いいたします。
この1週間では、木工事完了検査が1件、外装完了検査が2件、
工事完了検査が1件ありました。
ほんとうに暖かさが恋しい毎日ですが、
皆さんは家ではどのように暖を取っていますか?
エアコンやファンヒーターなどが一般的でしょうか。
なかには床暖房を併用している方もいらっしゃるでしょう。
コタツの心地良さも格別ですね。
ですが、特に東日本大震災以降は薪ストーブやペレットストーブなどの
再生可能エネルギー(バイオマスエネルギーなどとも言われます)の
注目度が上がっているようです。
私共でも、お客様からのご質問や設置の実例も増えてきています。
以前のブログでもご紹介しましたが、私の自邸には薪ストーブがありまして、
この季節は毎日火を入れていますので、
今回はその様子を写真を多めにご説明したいと思います。
興味はあっても、「大変そう」や「難しそう」という声も良く聞きますので、
まだ3シーズンですが実際に使ってみての感想も添えたいと思います。
検討されている皆さんの参考になれば幸いです。
まず、火を入れる前の様子です。
こんな顔をしています(笑)
扉を開けて、焚きつけを空気がうまく流れるように置いて
火をつけます。
自邸では、着火には木材を再生して作った着火剤を使っています。
焚きつけは、現場で出た使用できない端材を使っています。
着火剤から焚きつけにうまく火が移ったら
この位の中割程度の薪を数本足します。
この薪にも火が入ると少しずつ暖かくなってきます。
しばらく待っていると、炎だけでなく、薪そのものにも火が入って、
内側から赤く燃えている部分が見えるようになってきます。
俗に言う「熾き火(おきび)」の状態です。
薪ストーブを効率良く上手に活用するポイントは、
炎を出してどんどん燃やすのではなく、空気量を上手にコントロールして
赤々とゆっくり高温で燃える熾き火を作ることだと言われています。
ですので、なるべく早く熾き火をたくさん作りたいわけです。
また、自邸の薪ストーブは排煙を減らす為に触媒を使うタイプですので
この切り替えが必要となります。
少しずつ温度が上がっていき、触媒の温度で150℃を越えたあたりを目安に
排気経路を切り替えます。
自邸の薪ストーブでは、側面のレバーを前向きから後ろ向きへ回すと
排気の経路が切り替わり、直接煙突へ流れていた煙が触媒を通過して2次、
3次燃焼を経て排出されるようになります。
するとストーブ内の温度がどんどん上がるとともに、炎の出方が柔らかくなります。
熾き火もどんどん増えていき、この状態以降は供給する空気量を調整しながら、
減ってきたら薪を足すという作業を繰り返していくわけです。
もともと照明が少なく、少し暗めの室内ですので、
薪ストーブの明かりが良い雰囲気をかもし出してくれます。
ちなみに、自邸は延べ床40坪の木造2階建てで、
暖房は火を入れればこの薪ストーブ1台で充分まかなえます。
(まだ小さな子供がいますので、寝るまではエアコンを主に使っています)
引き戸を開けておけば洗面室やトイレまで暖かく、断熱性能もあいまって、
寒がりな私でも真冬に家中どこでもTシャツと短パンで過ごせます。
就寝前には少し薪を足して空気を絞っておくと、ゆっくり明け方まで燃え続けて、
起きたときも室内は程よい暖かさを保っていてくれます。
私自身としては、薪ストーブを導入してほんとうに良かったと思っています。
もちろん、薪の確保や保管場所の問題、家の立地条件や周辺環境など、
苦労や注意すべきこともたくさんあるのですが、
もし興味がある方は是非一度体験していただくことをお奨めいたします。
家電にはない柔らかい暖かさは、なかなか得がたい感覚だと思いますよ。
そして何より、火を囲んでのおしゃべりとお酒の旨さは、また格別です。
大坂
優建築工房のホームページはこちら