2010年02月09日

ちょっと一休み

「人、木に寄るを休むという」と前に聞いたことを
ふと思い出しました。
そのときに ああ なるほどと思ったものでした。
休むとは、体を休めると共に心を休める意味もあり、
木は人がゆとりをもって生活するのに欠かせないものです。
お庭
木のお話で今回は、前々回にお話した増築部分が傾斜地のRC造の
高基礎に木造平屋の建物の内部の化粧柱についてお話します。
上記の写真は、こちらのお庭の景色です。
計画中からもセカンドリビングとダイニングスペースの間にアクセント
として皮付きの変木(中曲がり柱)を付けてみたいとお施主様から
ご要望をいただいておりました。
しかしながら、最終的にはこの柱の件は取りやめになり化粧柱無し
での工事が進んでおりました。
棟上げの様子構造補強
棟上げ、構造補強、屋根・外壁 そして内部造作工事と進むにつれ
内部のスペースや大きさが見えてきて、お施主様から相談を受けました。
やはり どうしても柱をこの空間の一部に加えたい! と熱望されました
熱く応えるべく、「早速、探しましょう」と各地数箇所から取り寄せ、
良い柱にめぐりあう事が出来ました。
変木
使用することになりました柱は香節(こぶし)の変木(中曲がり柱)です。
変木とは一本一本それぞれ木の表情が違い、見ているだけで楽しくなる
自然木です。香節(こぶし)は春、野山で白い花が咲くあの木です。
”北国の春”の歌詞に出てきます (そうとう古いですかね)
表面はグレーの皮がそのまま付いていて表面のざらつきや節目など
変化のある独特の雰囲気があります。
香節(こぶし)は茶室建築に用いられ床柱、廻縁、竿縁、小舞など
化粧造作材として表面の皮を鑑賞するものとして使用されています。
表面の感じはこのような感じです
こぶし 
右端側の縦に見える養生されている柱がそうです。
右側の養生部分に使用してま
右側の柱
まだ仕上がり前なので、お見せしている写真では、
おおよその雰囲気までですが・・・。
西側の障子が入る大きいサッシ開口から見える木々の景色と
テーブルスペースとリビングスペースの境の空間仕切りとして
アクセント柱がピリリとスパイスが効いた素敵な空間になりそうです。

ほっと一休みし、くつろげる場所として出来上がりが待ち遠しく
尚且つ楽しみです。

仕上がり感は、次回のお楽しみという事で・・・


施工管理課 関嵜

posted by sekou at 16:08| Comment(0) | Sekizaki(設計課へ引越し)
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。