2010年09月21日

墨出し

いよいよ、11月1日オープンの店舗移転工事が始まりました。

今回はちょっと地道な作業ですが
工事を行なうにあたり重要な墨出しについて書かせて頂きます。

まず墨出しとは、工事中に必要な線や位置などを
床や壁などに表示する作業です。
大工さんが墨つぼを用いて墨で表示することから
「墨出し」と言われています。

墨には、水平を出すために壁面に出される陸墨(ろくずみ)、
柱や壁の芯の位置を示す心墨(心済み)、
構造芯や仕上げ面などから一定の距離を離した所を出す
返り墨(かえりずみ)や逃げ墨(にげずみ)
などがあります。
墨出し1墨出し1
墨出し2墨出し2
墨出し3墨出し3

墨出しは品質管理の基本でもあります。
きちんと立派な建物を造り上げるためにも
各種工事の現場着工に先立って必要な墨出しをしておく事が必要です。

基本図面をもとにして、床・壁・天井等に基準線を打ち墨し
取り付ける部材の位置を躯体に明示して
設計図に沿った建物を完成させるために墨出しを進行していきます。

もし基準線を出さずにサッシ、ドアなどや間仕切り壁・仕上げのタイルなどを
貼ったりばらばらに施工したら、各部位の納まりが悪くなってしまいます。

現場をスムーズにするためにも必要です。

計画の中でも開口部など有効寸法が決まっているものと
調整寸法がとれるものにわけて調整を取っていきます。

優先順位を設け寸法の加算・減少を行ない
全体が無理なく納まるようにしていきます。

現場全体の状況を把握した上で
臨機応変に寸法を変えてゆくので、
この墨出しは一番緊張する瞬間でもあるのです。

この墨をもとに大工さんや水道屋さん達と調整を行ないました。
天井位置天井位置
間仕切り壁の墨間仕切壁の墨
間仕切り位置間仕切位置

これさえビシッと決まれば、後は大工さんの腕の見せ所となっていきます。

見せ場・見せ所は、また次回にてお知らせいたします。

お楽しみに・・・

施工管理課 関嵜

posted by sekou at 18:49| Sekizaki(設計課へ引越し)