2012年04月10日

空気の流れ

こんにちは、施工管理課の平野です。

春ですね。
ラジオからは桜ソングが流れまくり、
外を眺めたらいつのまにか桜が花を咲かせていました。
週末は花見日和だったので、桜の下に集って
お酒を飲み交わしていた人も多かったのではないでしょうか。

私は長女の幼稚園入園式に出席してきました。


桜

神社の敷地内にある幼稚園で境内の桜も綺麗に咲き誇っていました。
娘よ、友達たくさんつくって大いに遊んで学んでください!


先日は、爆弾低気圧なるものが発生し、
台風並みの暴風雨になる!
との予報を聞いて施工管理課にも緊張感が走りました。
横殴りに降る雨もやっかいですが、風そのものが一番怖いです。
油断していると大きな事故になりかねません。
飛散の恐れがあるものは片付け、
足場のネットが風であおられないよう外してまとめるなど、
事故を未然に防ぐ為、施工中の現場を走り回りました。

工事中の強風は仕事に障害を与えるだけですが、
快適な住宅のためには、風や空気の流れは
非常に重要なファクターです。

空間の中を自然に風が流れる家は気持ち良いですよね。
特に夏場には、自然風を積極的に取り入れたいものです。
敷地状況に応じて窓・開口の取り方(付ける位置や開閉方法など)
を工夫することによりうまく出来そうです。
(これは設計に任せます!)

逆に冬場のすきま風は取り入れたくありません。
床下・小屋裏などは湿気や熱がこもらないように
空気が動いて欲しいのですが、壁の中にまで流れ込んで欲しくない。
すきま風の問題だけでなく、湿気のこもった空気が壁内に流れ込むと
壁内結露の恐れがあります。
壁内が結露で濡れてしまってはせっかく入れた断熱材も効果が半減します。

動くな!
と言っても空気は止まってくれないので、
断熱材をしっかり入れて、空気の流れを止めます。

壁断熱1
壁断熱1

壁断熱2
壁断熱2

床下からの空気の流れをとめるためには際根太なども有効です。
ですが、密閉して厚着しすぎると汗をかいてしまいます。
やっぱり動いて下さい空気さん!
というわけで通気層です。

通気層
通気層

モルタル塗りの家ですが、透湿防水紙の上にタテに打ってある
胴縁の間を空気が流れるようになっています。
その上に打ってあるのがラス下地、
この上に防水フェルトを張ってラスモルタルが塗られます。

外壁内の室内側から防湿層と断熱層。
外気側には通気層を設けて風を抜けさせます。

空気のコントロールは難しいですね。
動けと言ったり、動くなと言ったり。


リフォームでは、既存の外壁を残す場合だと、
外気の通気層を設けることは出来なかったり、
どこまでやるか?というコスト面での問題や、
外断熱はどうなの、といった工法も色々出ていたり
簡単にはいかない話ではありますが、
より快適な住いをつくる為に模索していきたいテーマのひとつです。

施工管理課 平野

posted by sekou at 11:33| Hirano(設計課へ引越し)