2012年05月29日

趣味を楽しむ

こんにちは、施工管理課の平野です。
あたたかい日が増えてきましたね。

さて、皆様の「趣味」はなんでしょうか。
インドアな趣味、アウトドアな趣味、色々あると思いますが、
自宅の中にそんな趣味をさらに楽しませてくれる空間が
あったら良いなと思いませんか?

・ 楽器を鳴らしても周囲に迷惑がかからないように、
  防音が施された部屋が欲しい。
   お気に入りのレコードなんかが飾れるような棚も!

・ サーフボードが置けるようなラックがあったり、
 海帰りに潮を洗い流せるように屋外にシャワースペースがあったら便利!

・ 週末に作る料理の為、中華鍋をガツンとあおれるようなガスコンロが
 付いていて、建築家の中村好文さんが設計した住宅のような、
 目の前にお玉やらフライパンやらをぶらさげまくり、でも汚く見えない
 実用的な作業場のようなキッチンが欲しい!

・ 読書するのににちょうど良い、ちょっとした篭れるスペースが欲しい!
 
・ ベンチプレスなどの器具を置いたトレーニングルーム!
 目指せ!痩せマッチョ!!
 
とか、
・・・・・すみません、全て私の願望でした(笑)
どれも中途半端で幅だけ広げてしまうのが私の悪い性格です。
(どうでもいいですね!)

その他、
 クルマ好きな人ならビルトインガレージにして、
 リビングやダイニングからいつでも愛車を眺められるようにしたい!
 とか(私の父はこのタイプ)
 
人それぞれ、色々あると思いますが、
趣味のための空間が造れるってとても贅沢なことだと思います。
当然その分の床面積が必要だし、それ相応の設備や仕様が
必要になるので、費用も普通の部屋よりも高くでしょう。
しかも、家族がその趣味を理解してくれない場合、
関心の無い人にとってみれば、無駄なスペース以外の
何ものでもない、ということにもなりかねず、
反対をくらってしまうかもしれません。

そんな難関を乗り越えてつくる趣味のスペース
実現できたら最高です。


さて、今回ご紹介させて頂くのは、茶道がご趣味のS様のお宅。
鉄筋コンクリート造の集合住宅です。

その中の一室である8畳の和室を、茶室の機能・ディテールを
備えた空間に改装してしまおうという計画。

で、完成したのがこちら↓
まずは廊下から見てみます。

「廊下から見る」
廊下から見る
障子の内側には「下地窓」をあけた壁が造ってあります。
格子状の影は、その竹小舞いの影です。
障子の下部、杉の板張りの戸がにじり口です。
文字通りここから、にじり入ります。

廊下の灯りを消してみるとこんな感じに↓

「廊下から見る2」
廊下から見る2
なかなか良い雰囲気だと思いませんか?

そして、

「部屋内」
部屋内
内部はこのように仕上げました。
本格的にこの部屋でお茶を点てるので、
畳には「炉」が切ってあります。
炉が畳の中に埋め込まれるように、
床高さを一般部分より350ミリほど上げています。
そこに出来た畳下のスペースは収納として活用。
廊下側は引き出し式の収納になっています。

手前に見える板張り部分は、「桧」の床板(無節)。
建具枠や廻り縁などの造作材は「杉」で統一。
壁は「珪藻土」塗り刷毛引き仕上げ、和室に良く合います。
天井は「布クロス」貼り&「黒竹」の竿縁天井。

写真右下にチラ見しているのは、露地をイメージした「飛石」です。
別の角度から見るとこうです。

「飛石」
飛石
(石の下には防音規定をクリアした防音フロア材を張ってあります。)

どうです!
鉄筋コンクリート造りのマンションの一室にこんな空間があるって
なかなか驚きじゃありませんか?
さすが設計部のボス・蓮実部長!

なにより、お施主様のS様が満足して頂けたようで大変嬉しく思いました。
どうぞ楽しんでお使い下さい!


それでは、
もし「あんな・こんな趣味の空間が欲しい!」
という願望がありましたら是非当社にぶつけてみて下さい。
お手伝いをさせて頂きます。


施工管理課 平野

posted by sekou at 15:34| Hirano(設計課へ引越し)