2013年01月29日

ヴィンテージって?

こんにちは、施工管理課の平野です。
昨晩は雪がちらついたようで、
駐車場には白い雪がうっすらと積もっていました。
みなさま車の運転などには充分お気をつけ下さい。

先日、本屋さんを色々とチェックしていたときのこと、
某男性向けのファッション・ライフスタイル雑誌の「男の一生モノ」だとか
「男の城」などというキャッチコピーが目に付きました。
洋服や小物、インテテリアから車といったものが紹介されており、
「男のなんちゃら〜」 というキャッチコピーに弱い私は(笑)、
まんまとその雑誌を購入していまいました。

そのなかで、
「ヴィンテージに住む」という特集があり、
中古住宅を購入して自分の城をつくりあげる!
といった感じの内容でした。

そもそも「ヴィンテージ」とは、
元々はワインに使われた葡萄の収穫年に関する用語だったようですが、
現在は、「古くて味わいのある物」という意味で使われているのが一般的でしょう。
私の中では、ワインやジーンズ、ギターなどに
使われている言葉の認識だったので、
「え〜、家具とか建具ならわかるけど、住まいそのものに付けちゃうんだ・・・」
と、ちょっとした違和感のようなものを覚えました。
世の中では浸透していることなのだろうか?と思い
ちょっと調べてみたところ、、、

立地が良く(首都圏の高級地など)、
管理・メンテナンスもしっかりと行われていて、
築年数は経っていても資産価値が高いものを
「ヴィンテージ・マンション」などと呼んでいるようです。
中には有名建築家が設計したというのも
ひとつのポイントとしてあるようです。

また、戸建の場合は、経年により味わいの増した古民家なども
「ヴィンテージ」とのこと。

住まいにこの呼び方をするのは、
なにか私の中では違和感が残るのですが、
古き良きものを大事に、
手を加えながら使い続けていくことは大賛成です。


さて先日、
4年ほど前に改装工事をさせて頂いたお客様のところに伺いました。
ご近所でシロアリによる被害が出たそうで
(和室の管柱1本食べられていたらしい!)
心配なのでウチも見て欲しい、というご依頼を受け、
いつも当社の白蟻予防工事を施工してくれている業者さんと一緒に
床下をチェックしたり、様子を見させて頂きました。

白蟻による被害は見受けられませんでしたが、
和室に入らせて頂いたところ、魅力的なものを発見!

ミシン
足踏みミシン

足踏みミシンです。 
こちらは、90歳に差し掛かろうというお母様が使われていたものだそうで、
専門の修理に出して、年代モノのお好きなお嫁さんが引き継いで
使われる予定とのこと。
なんとも格好良い佇まいです。
ミシンのことは詳しくありませんが、これぞヴィンテージでは!
オールドカーのような、はたまたギブソン社のギター、
レスポール・カスタム:別名ブラック・ビューティー のような魅力を感じました。
(マニアックな例えですみません!)

台は木製で(恐らくオーク材?)、

テーブル 
テーブル

手前の部分が糸などを入れる収納になっていました。

テーブル2
テーブル2

開けると底が斜めになっているのがポイント。
これなんか造作キッチンで調味料入れとして応用できるのでは!?
なんて思ってみたり。
楽しませて頂きました。


便利で手入れも楽なものが安価で手に入る時代になりましたが、
経年によって傷みやすく、修復が不可能なものも数多くあります。

ヴィンテージと呼ばれるものは、
経年に耐え、手入れをすれば味わいを増し輝き続けられるもの。
つまり、そのモノの本質として優れているもの。
なのではないかと思います。


施工管理課 平野

posted by sekou at 11:20| Hirano(設計課へ引越し)