2013年03月12日

こんにちは。施工管理課の井出です。
先週は暖かくて、気持ちが良い日が続きましたね。
今週は、また寒くなる日があるようなので、
皆様、体調に気を付けて下さい。

先日、とある家具屋さんを訪れた時のこと。
“縮杢の小皿”と書かれたウォールナットの小皿が売っていました。

縮杢

縮杢って何だろう?
よく分からなかったので店員さんに訪ねると、
このウォールナットには、
木目を横切るように縞々の模様が入っていて、
その模様の事を縮杢(チヂミモク)と言うそうです。

そもそも杢とは?
木目の模様で、通常の板目・柾目とは違った模様、
特に装飾性の高いものを言います。
日本人が名を付けてきた杢は、数十種類に及ぶそうで、
その中の一つが縮杢というわけです。
何れも、製材したときに稀に現れるため、希少価値が高く、
和風建築や楽器の素材、家具、雑貨に重宝されています。


数十種類ある杢ですが、実は客観的な判断基準はないそうです。
銘木の世界では、どれ1つとして同じ木目、模様がないため、
明確な判断基準は設けられないようです。

玉杢
玉杢

このケヤキをある人は玉杢だといい、ある人は泡杢だといいます。
どちらも間違いではないそうです。
杢名は、銘木を愉しむための“呼び名”という捉え方が
一番良いのかもしれません。

しかし、木目1つ1つに名前を付けたり、
それによって価値が変わったり、
日本人は本当に木が好きで、木と共に生きてきたと感じます。

早速、これは縮杢かな?と思った家具の天板を見つけましたが
“これは違うと思うよ?”と常務。

縮杢?
縮杢?

うーん、まだまだ判断は難しいです。
でもこういう事を知っていると、日常で家具や雑貨を見るときに
少し楽しくなる気がしませんか?
もっと勉強しようと思う、今日この頃です。

施工管理課 井出

posted by sekou at 14:17| Ide