こんにちは。施工管理課の井出です。
先週は暖かくて、気持ちが良い日が続きましたね。
今週は、また寒くなる日があるようなので、
皆様、体調に気を付けて下さい。
先日、とある家具屋さんを訪れた時のこと。
“縮杢の小皿”と書かれたウォールナットの小皿が売っていました。
縮杢って何だろう?
よく分からなかったので店員さんに訪ねると、
このウォールナットには、
木目を横切るように縞々の模様が入っていて、
その模様の事を縮杢(チヂミモク)と言うそうです。
そもそも杢とは?
木目の模様で、通常の板目・柾目とは違った模様、
特に装飾性の高いものを言います。
日本人が名を付けてきた杢は、数十種類に及ぶそうで、
その中の一つが縮杢というわけです。
何れも、製材したときに稀に現れるため、希少価値が高く、
和風建築や楽器の素材、家具、雑貨に重宝されています。
数十種類ある杢ですが、実は客観的な判断基準はないそうです。
銘木の世界では、どれ1つとして同じ木目、模様がないため、
明確な判断基準は設けられないようです。
玉杢
このケヤキをある人は玉杢だといい、ある人は泡杢だといいます。
どちらも間違いではないそうです。
杢名は、銘木を愉しむための“呼び名”という捉え方が
一番良いのかもしれません。
しかし、木目1つ1つに名前を付けたり、
それによって価値が変わったり、
日本人は本当に木が好きで、木と共に生きてきたと感じます。
早速、これは縮杢かな?と思った家具の天板を見つけましたが
“これは違うと思うよ?”と常務。
縮杢?
うーん、まだまだ判断は難しいです。
でもこういう事を知っていると、日常で家具や雑貨を見るときに
少し楽しくなる気がしませんか?
もっと勉強しようと思う、今日この頃です。
施工管理課 井出