2013年01月29日

ヴィンテージって?

こんにちは、施工管理課の平野です。
昨晩は雪がちらついたようで、
駐車場には白い雪がうっすらと積もっていました。
みなさま車の運転などには充分お気をつけ下さい。

先日、本屋さんを色々とチェックしていたときのこと、
某男性向けのファッション・ライフスタイル雑誌の「男の一生モノ」だとか
「男の城」などというキャッチコピーが目に付きました。
洋服や小物、インテテリアから車といったものが紹介されており、
「男のなんちゃら〜」 というキャッチコピーに弱い私は(笑)、
まんまとその雑誌を購入していまいました。

そのなかで、
「ヴィンテージに住む」という特集があり、
中古住宅を購入して自分の城をつくりあげる!
といった感じの内容でした。

そもそも「ヴィンテージ」とは、
元々はワインに使われた葡萄の収穫年に関する用語だったようですが、
現在は、「古くて味わいのある物」という意味で使われているのが一般的でしょう。
私の中では、ワインやジーンズ、ギターなどに
使われている言葉の認識だったので、
「え〜、家具とか建具ならわかるけど、住まいそのものに付けちゃうんだ・・・」
と、ちょっとした違和感のようなものを覚えました。
世の中では浸透していることなのだろうか?と思い
ちょっと調べてみたところ、、、

立地が良く(首都圏の高級地など)、
管理・メンテナンスもしっかりと行われていて、
築年数は経っていても資産価値が高いものを
「ヴィンテージ・マンション」などと呼んでいるようです。
中には有名建築家が設計したというのも
ひとつのポイントとしてあるようです。

また、戸建の場合は、経年により味わいの増した古民家なども
「ヴィンテージ」とのこと。

住まいにこの呼び方をするのは、
なにか私の中では違和感が残るのですが、
古き良きものを大事に、
手を加えながら使い続けていくことは大賛成です。


さて先日、
4年ほど前に改装工事をさせて頂いたお客様のところに伺いました。
ご近所でシロアリによる被害が出たそうで
(和室の管柱1本食べられていたらしい!)
心配なのでウチも見て欲しい、というご依頼を受け、
いつも当社の白蟻予防工事を施工してくれている業者さんと一緒に
床下をチェックしたり、様子を見させて頂きました。

白蟻による被害は見受けられませんでしたが、
和室に入らせて頂いたところ、魅力的なものを発見!

ミシン
足踏みミシン

足踏みミシンです。 
こちらは、90歳に差し掛かろうというお母様が使われていたものだそうで、
専門の修理に出して、年代モノのお好きなお嫁さんが引き継いで
使われる予定とのこと。
なんとも格好良い佇まいです。
ミシンのことは詳しくありませんが、これぞヴィンテージでは!
オールドカーのような、はたまたギブソン社のギター、
レスポール・カスタム:別名ブラック・ビューティー のような魅力を感じました。
(マニアックな例えですみません!)

台は木製で(恐らくオーク材?)、

テーブル 
テーブル

手前の部分が糸などを入れる収納になっていました。

テーブル2
テーブル2

開けると底が斜めになっているのがポイント。
これなんか造作キッチンで調味料入れとして応用できるのでは!?
なんて思ってみたり。
楽しませて頂きました。


便利で手入れも楽なものが安価で手に入る時代になりましたが、
経年によって傷みやすく、修復が不可能なものも数多くあります。

ヴィンテージと呼ばれるものは、
経年に耐え、手入れをすれば味わいを増し輝き続けられるもの。
つまり、そのモノの本質として優れているもの。
なのではないかと思います。


施工管理課 平野

posted by sekou at 11:20| Hirano(設計課へ引越し)

2012年12月04日

スッキリ仕様

こんにちは、施工管理課の平野です。
急に気温が下がり、冬到来といった感じです。
街はクリスマスムードで盛り上がっていますね!

3ヶ月ほど前にお引渡しさせて頂いたお客様のところに、
追加のエアコン工事の立会いに伺いました。
その時に改めて感じたことを書かせて頂きます。

鴨居
鴨居

板張りの天井に鴨居を埋め込んでスッキリさせました。
ここに4枚の建具が走り、部屋を間仕切ります。
普通に納めようとすると場合は、
天井の下に3センチほどの鴨居がポッコリ出てきますが、
せっかくの板張り天井で、建具を開け放っているときは、
ひとつの空間として見えるので、この納めにして正解だと思いました。

そしてその横のライティングレールも埋め込みです。

ライティングレール
ライティングレール

レール内の好きな位置に照明を移動して使える便利なシロモノです。
こちらも通常の物は天井からポッコリとレールが出っ張りますが、
専用の部材を使って天井に埋め込む、スッキリ仕様になりました。

正直なところ、こうして天井や壁などに部材を埋め込む
スッキリ仕様は、現場サイドとしては手間ひまがかかります。
下地組みの段階から埋め込まれる部材の位置を出して細工を
しておかなければなりません。
それを忘れてしまうと後で結構大変です・・・・

でも、こうしてきれいに納まり、お客様に喜んで頂けていると、
やったかいがあったな〜と改めて思いました。


施工管理課 平野

posted by sekou at 13:05| Hirano(設計課へ引越し)

2012年10月16日

スーパーのお菓子売り場にて

こんにちは施工管理課の平野です。

早いもので10月の半ばとなりましたが、
まだ半袖で過ごせる日もあったりするので、
何となく秋らしさが感じられない今日この頃。
先日も、今年から幼稚園に通いだした
長女の初めての運動会でしたが、
日差しが強く夏のようでした。

そんな中、かけっこやダンスに一生懸命がんばっている娘の姿を見て、
その成長ぶりにオヤジは感動してしまいました・・・(泣)

さて、どうでもいいですが私、こう見えても甘いものが好きです。
特にチョコレート大好きです。
休日は近所のスーパーに家族で買出しに行きますが、
子供のお菓子を選ぶフリをして、こっそり自分用の菓子を
買い物カゴに入れるのが得意です。(嫁に見つかると怒られます)

先日も、娘と一緒にお菓子コーナーを物色していたところ
大変魅力的なお菓子に出会いました。
それがこちら↓

「アグロフォレストリー チョコレート」
アグロフォレストリーチョコレート

一体何に惹かれたのかというと、
ナチュラルテイスト溢れるパッケージと、
「アグロフォレストリー」の言葉でした。

そもそも、私がこの言葉を知ったのは、
環境配慮型設計の取り組みのひとつとして、
木材の産地などを調べている中で出会った言葉だったので、
「おぉ!まさかスーパーのお菓子売り場で?!」と驚き、
迷わず買い物カゴの中に入れてしまいました。


「アグロフォレストリー」とは、
農業「アグリカルチャー」と林業「フォレストリー」を
組み合わせた言葉で、
「混農林業」や「森をつくる農業」とも呼ばれます。

どういう事かというと、
自然の生態系のように多種多様な農林産物を
共生させながら栽培する農法のこと。
多種多様な樹木と農産物を一緒に育てることで、
持続的な土地利用が可能となり、
森林を再生することができます。

例えば、半日陰を好むコーヒーやカカオといった低い木と一緒に、
バナナやココヤシ、建材の原料となり成長の早いファルカータといった
背の高い樹木を植えることにより適度な日陰がつくられ、
苗木の生育と収穫に好影響をあたえられます。

効率を重視し、熱帯林を伐採して単一作物を栽培する方法とは違い、
現地の生活環境に溶け込んで育てられるため環境に対する負荷が少なく、
現地農民にとっても持続的な収入源ととなるため、
環境にも地域経済にも優しい農法だそうです。
(弊社のCafeメニューのcoffeeもこちら農法で作られた豆を使用しています)

このチョコレートは、そのような農法で作れた
カカオ(ブラジル・トメアス産)を原料としてつくられたものだそうです。
なんだか優しい味がしたのは気のせいではないはず。


私たちが住まいづくりの中で扱っている素材たちも、
より、人に 環境に優しい素材を積極的に採用する
取り組みをしている最中です。
このチョコレートを見て、なんだか嬉しい気持ちになりました。


施工管理課 平野

posted by sekou at 11:16| Hirano(設計課へ引越し)

2012年08月28日

快適な住環境とは

こんにちは、施工管理課の平野です。

暦の上では暑さが治まる頃とされる「処暑」を過ぎましたが、
お構い無しに暑い日が続いています。
皆様、熱中症にはくれぐれもご注意を。
ちなみに、熱中症対策として私のお気に入りの飲み物はこちら。

ソルティライチ
ソルティライチ 
キリン 世界のkitchenから ソルティライチ」です。
ライチに沖縄海塩を合わせて純水で割った飲み物。
「世界のkitchenから」というシリーズ名と、そのパッケージからは
スポーツ飲料的な要素は微塵も感じられないのですが、
しっかりと「熱中・脱水対策に」と謳われているところがニクイです。
もちろん味も美味しい!
結構売れてるみたいです。

先日の猛暑日に、設計担当と一緒にリフォームの現地調査にお伺いしました。
既に空き家になっていたので、しばらく窓も閉め切られた状態だったということ
も大きいと思いますが、2階への階段を上がって半分を過ぎた頃から明らかに
空気が変わり、モワ〜っと暑くなるのを感じました。

さらに押入れの天井から小屋裏に入り込んで小屋組みの状況をチェック。
とんでもなく暑かったです・・・
息を吸い込んだ感触が正にサウナ。
天井裏には断熱材が入っておらず、小屋裏の換気口も無かったので、
直射日光を受けた屋根面からの熱気がこもってしまっていました。
そりゃあ2階も暑いわけです。

そんな体験をした後日、やはり暑い日でしたが、
風の抜けを考えて設計され、
窓ガラスは遮熱・断熱の効果があるLOW-Eガラス、
壁内・屋根裏面にしっかりと高性能断熱材を施した
住宅のロフトに上がってみましたが、
これが不思議なほど暑くない。
屋根面にはトップライトが設けてあり、そこから陽の光が
差し込んでいたにも関らずという状況でした。

通風・遮熱・断熱という要素が組み合わさり、
この快適な状況が生み出されたのだと思います。

特に、通風は非常に大事な要素だと感じました。
高性能の器具・工業製品を使って気密性・断熱性だけを高くしても、
快適なのは冷房という設備機器を使用した時だけ、
という状況になってしまうかもしれません。

通風というのは、自然が相手なだけに難しい要素ではある
と思いますが、それだけに上手く取り入れたいものです。

正に今取り組んでいる「環境配慮型の設計」の意義を肌で感じた
この夏でした。


施工管理課 平野

posted by sekou at 13:59| Hirano(設計課へ引越し)

2012年07月10日

きりとられた景色

こんにちは、施工管理課の平野です。
早いものでもう7月に突入してしまいました!

地元 平塚では毎年恒例七夕祭りが開催されました。
昨年は震災の影響で、当初は自粛の声もあったようですが、
時間を短縮するなど規模を縮小して開催していました。
そんな昨年は、下の子が生まれたばかりということもあり
行きませんでしたが、今年は遊びに行ってまいりました。

子供たちは、人の多さに圧倒されつつも、
しっかりと プ○キュアグッズをここぞとばかりにおねだり!
しかも結構いい値段するし・・・
まぁ、たまには良いか〜と言いながら
結局、風船やらお面やらを買ってあげてしまいました。
父弱し・・・

さて、だんだんと日差しが夏っぽくなってきましたが
今年はどうなんでしょうね。
猛暑になるのか、冷夏なのか。
季節外れの台風や、突然多発した竜巻被害。
何が起きるか分からない時代になってしまいましたが、、

季節・天候の移りかわりは楽しみたいものです。
家にいながらそれが感じられるのは素敵なことだと思います。
窓で切り取られた景色が好きで、
新しく付けられた窓から見られる景色が、工事中楽しいことのひとつです。
特に、設計段階で、そこから見える景色が計算されたようにバッチリはまると
「やるね〜!」と勝手に盛り上がっていることもしばしば。

最近お気に入りだった窓はこちらです。

ピクチャーウィンドウ
ピクチャーウィンドウ

階段の壁に取り付けられた窓。
ここから見える樹木は、実はお隣の家のもの、
いわゆる「借景」です。
絵が飾ってあるように綺麗だったので、
思わず写真を撮りました。

次はどんな景色に出会えるのか、楽しみです!


施工管理課 平野

posted by sekou at 11:38| Hirano(設計課へ引越し)

2012年05月29日

趣味を楽しむ

こんにちは、施工管理課の平野です。
あたたかい日が増えてきましたね。

さて、皆様の「趣味」はなんでしょうか。
インドアな趣味、アウトドアな趣味、色々あると思いますが、
自宅の中にそんな趣味をさらに楽しませてくれる空間が
あったら良いなと思いませんか?

・ 楽器を鳴らしても周囲に迷惑がかからないように、
  防音が施された部屋が欲しい。
   お気に入りのレコードなんかが飾れるような棚も!

・ サーフボードが置けるようなラックがあったり、
 海帰りに潮を洗い流せるように屋外にシャワースペースがあったら便利!

・ 週末に作る料理の為、中華鍋をガツンとあおれるようなガスコンロが
 付いていて、建築家の中村好文さんが設計した住宅のような、
 目の前にお玉やらフライパンやらをぶらさげまくり、でも汚く見えない
 実用的な作業場のようなキッチンが欲しい!

・ 読書するのににちょうど良い、ちょっとした篭れるスペースが欲しい!
 
・ ベンチプレスなどの器具を置いたトレーニングルーム!
 目指せ!痩せマッチョ!!
 
とか、
・・・・・すみません、全て私の願望でした(笑)
どれも中途半端で幅だけ広げてしまうのが私の悪い性格です。
(どうでもいいですね!)

その他、
 クルマ好きな人ならビルトインガレージにして、
 リビングやダイニングからいつでも愛車を眺められるようにしたい!
 とか(私の父はこのタイプ)
 
人それぞれ、色々あると思いますが、
趣味のための空間が造れるってとても贅沢なことだと思います。
当然その分の床面積が必要だし、それ相応の設備や仕様が
必要になるので、費用も普通の部屋よりも高くでしょう。
しかも、家族がその趣味を理解してくれない場合、
関心の無い人にとってみれば、無駄なスペース以外の
何ものでもない、ということにもなりかねず、
反対をくらってしまうかもしれません。

そんな難関を乗り越えてつくる趣味のスペース
実現できたら最高です。


さて、今回ご紹介させて頂くのは、茶道がご趣味のS様のお宅。
鉄筋コンクリート造の集合住宅です。

その中の一室である8畳の和室を、茶室の機能・ディテールを
備えた空間に改装してしまおうという計画。

で、完成したのがこちら↓
まずは廊下から見てみます。

「廊下から見る」
廊下から見る
障子の内側には「下地窓」をあけた壁が造ってあります。
格子状の影は、その竹小舞いの影です。
障子の下部、杉の板張りの戸がにじり口です。
文字通りここから、にじり入ります。

廊下の灯りを消してみるとこんな感じに↓

「廊下から見る2」
廊下から見る2
なかなか良い雰囲気だと思いませんか?

そして、

「部屋内」
部屋内
内部はこのように仕上げました。
本格的にこの部屋でお茶を点てるので、
畳には「炉」が切ってあります。
炉が畳の中に埋め込まれるように、
床高さを一般部分より350ミリほど上げています。
そこに出来た畳下のスペースは収納として活用。
廊下側は引き出し式の収納になっています。

手前に見える板張り部分は、「桧」の床板(無節)。
建具枠や廻り縁などの造作材は「杉」で統一。
壁は「珪藻土」塗り刷毛引き仕上げ、和室に良く合います。
天井は「布クロス」貼り&「黒竹」の竿縁天井。

写真右下にチラ見しているのは、露地をイメージした「飛石」です。
別の角度から見るとこうです。

「飛石」
飛石
(石の下には防音規定をクリアした防音フロア材を張ってあります。)

どうです!
鉄筋コンクリート造りのマンションの一室にこんな空間があるって
なかなか驚きじゃありませんか?
さすが設計部のボス・蓮実部長!

なにより、お施主様のS様が満足して頂けたようで大変嬉しく思いました。
どうぞ楽しんでお使い下さい!


それでは、
もし「あんな・こんな趣味の空間が欲しい!」
という願望がありましたら是非当社にぶつけてみて下さい。
お手伝いをさせて頂きます。


施工管理課 平野

posted by sekou at 15:34| Hirano(設計課へ引越し)

2012年04月10日

空気の流れ

こんにちは、施工管理課の平野です。

春ですね。
ラジオからは桜ソングが流れまくり、
外を眺めたらいつのまにか桜が花を咲かせていました。
週末は花見日和だったので、桜の下に集って
お酒を飲み交わしていた人も多かったのではないでしょうか。

私は長女の幼稚園入園式に出席してきました。


桜

神社の敷地内にある幼稚園で境内の桜も綺麗に咲き誇っていました。
娘よ、友達たくさんつくって大いに遊んで学んでください!


先日は、爆弾低気圧なるものが発生し、
台風並みの暴風雨になる!
との予報を聞いて施工管理課にも緊張感が走りました。
横殴りに降る雨もやっかいですが、風そのものが一番怖いです。
油断していると大きな事故になりかねません。
飛散の恐れがあるものは片付け、
足場のネットが風であおられないよう外してまとめるなど、
事故を未然に防ぐ為、施工中の現場を走り回りました。

工事中の強風は仕事に障害を与えるだけですが、
快適な住宅のためには、風や空気の流れは
非常に重要なファクターです。

空間の中を自然に風が流れる家は気持ち良いですよね。
特に夏場には、自然風を積極的に取り入れたいものです。
敷地状況に応じて窓・開口の取り方(付ける位置や開閉方法など)
を工夫することによりうまく出来そうです。
(これは設計に任せます!)

逆に冬場のすきま風は取り入れたくありません。
床下・小屋裏などは湿気や熱がこもらないように
空気が動いて欲しいのですが、壁の中にまで流れ込んで欲しくない。
すきま風の問題だけでなく、湿気のこもった空気が壁内に流れ込むと
壁内結露の恐れがあります。
壁内が結露で濡れてしまってはせっかく入れた断熱材も効果が半減します。

動くな!
と言っても空気は止まってくれないので、
断熱材をしっかり入れて、空気の流れを止めます。

壁断熱1
壁断熱1

壁断熱2
壁断熱2

床下からの空気の流れをとめるためには際根太なども有効です。
ですが、密閉して厚着しすぎると汗をかいてしまいます。
やっぱり動いて下さい空気さん!
というわけで通気層です。

通気層
通気層

モルタル塗りの家ですが、透湿防水紙の上にタテに打ってある
胴縁の間を空気が流れるようになっています。
その上に打ってあるのがラス下地、
この上に防水フェルトを張ってラスモルタルが塗られます。

外壁内の室内側から防湿層と断熱層。
外気側には通気層を設けて風を抜けさせます。

空気のコントロールは難しいですね。
動けと言ったり、動くなと言ったり。


リフォームでは、既存の外壁を残す場合だと、
外気の通気層を設けることは出来なかったり、
どこまでやるか?というコスト面での問題や、
外断熱はどうなの、といった工法も色々出ていたり
簡単にはいかない話ではありますが、
より快適な住いをつくる為に模索していきたいテーマのひとつです。

施工管理課 平野

posted by sekou at 11:33| Hirano(設計課へ引越し)

2012年02月28日

こだわり心

こんにちは、施工管理課の平野です。

陽が沈む時間が少し遅くなり、日中はちょっとだけ
暖かさを感じる日も出てきましたね。
私の防寒対策No.1である「ももひき」も、
今期はもうクローゼットの奥にしまいました。
いつまでも履いていると、皆にオヤジ扱いされるので・・・
とはいえ、まだまだ朝晩は冷え込むので
ちょっと早かったかと少し後悔しましたが、
また出すのも面倒なので、もう気合で乗り切ります!

以前のブログで料理をやりだしたことについて
書かせて頂きましたが、
(日付をみたらもう2年前でした・・・早すぎます!)
レパートリーも少しづつ増えてきました。

この頃はどんぶりモノにはまり、
「岡山風 豚蒲丼」を作ってみました。

豚蒲丼
豚蒲丼
味も見栄えも自分なりには、なかなかの出来!

市販の「○○の素」みたいなものを使えば、
簡単で間違いなくおいしいものは出来ますが、
せっかくたまに作る男料理。
それでは面白くないので、
なるべくイチから作るようにしています。
これからは、もっと素材にもこだわってみたい!

こだわりのモノ作りは楽しいです。
私共も、住環境・現場管理・環境負荷軽減などについて
さらなる向上を目指し、皆で行動しています。
お客様の「こだわり心」も満たせるよう、
精進したいと思います。

先日のバレンタインデー、
妻と長女が手作りチョコをプレゼントしてくれました。
こっぱずかしいですが、嬉しかったので載せちゃいます。

「手作りチョコ」
手作りチョコ


施工管理課 平野

posted by sekou at 14:48| Hirano(設計課へ引越し)

2012年01月17日

無駄を少しでも

こんにちは、施工管理課の平野です。
本年も宜しくお願いいたします!

お正月休み中、元井先輩からオススメされたDVD
「海から見たニッポン」を見ました。
俳優の坂口憲二さんがサーフィンをしながら
日本全国を旅するドキュメンタリー。
数年前にテレビで放送していたようです。

沖縄から北海道まで、各地の雄大な自然と波、
人との一期一会の出会いがあり、とてもいい映像でした。
自分も一生のうちに日本の海岸線を一周してみたい野望が
フツフツと涌き上がってしまいました。
身体が動くうちに行ければいいのですが(笑)


今年に入り優建築工房のホームページがリニューアルされました。
その中でもうたっておりますが、今期は今まで当社が行ってきた
「環境配慮型設計」をさらに高めていこうというテーマに向かって、
社員一丸となって取組んでいるところです。

設計ではないですが、現場サイドですぐに出来ることとして
前回の早川チーフのブログにあるように
廃材の分別を細かく行いリサイクルしやすくする事しかり、
材料を無駄なく使うこともゴミ削減につながります。

ほとんどの材料には規格サイズがあります。
ベニヤやランバーコアなどはサブロク板(3×6尺=910mm×1820mm)
が使われる事が多いです。(他にも3×8、4×8などがあります。)
集成材カウンター板はフリーカット板が500mm×4200mmなど
という具合です

一物件のなかにカウンターや可動棚などが数多くある場合、
私は簡単に木拾い図を書きます。

木拾い図
木拾い

この可動棚4枚分取った残りが、あの収納の棚に使えるぞ。
といった風に、なるべく無駄が出ないような木取り方を考えることが
出来るし、発注数量の間違いも減ります。
そのまま大工さんに渡せばスムーズに進み一石二鳥です。

今回は無駄をなくすちょっとした方法でしたが、
自然がつくりだした素材を扱う仕事をし、
自然に遊ばせてもらっている趣味を持つ人間として
今後さらに広い視点で「環境配慮」と向き合ってまいりたいと思います。


施工管理課 平野

posted by sekou at 17:28| Hirano(設計課へ引越し)

2011年11月29日

ブラック・ジャック

こんにちは、施工管理課の平野です。

朝、自宅の玄関を出た瞬間に空気が冷え込んできたのを実感しますが、
それもそのはず、もう師走の足音が聞こえてきています。

30歳を過ぎると時が経つのが加速する、と言われますが
本当にそう感じてしまう今日この頃。
上の娘(2歳9ヶ月)も口が達者になりました。
先日、車で出掛けていた時の事、私がハンドルを片手で運転していたら
「ちゃんとつかまってよ、あぶないでしょ!」
と怒られてしまいました(情けない・・・)
本当に子供というのは、ものすごい吸収力で成長していますね。
時々ドキッとすることを言うのです。
親として言動を正さなければいけませんね。


小学生の頃、
「尊敬する人」というお題が出され、
父親だと答えた憶えがあるのですが、皆さんはどうでしたか?

今、聞かれたらなんと答えるでしょうか。
父親を尊敬しているのは変わりませんが、
「ブラック・ジャック」もそのひとりに加えます。
あの手塚治虫先生の名作漫画の主人公です。

尊敬、というと語弊があるかもしれません、
かっこいいと思う男、です。

無免許医で、法外な治療費を請求することもあれば、
必死で生きようとする、あるいは助けようとする人には
タダ同然で治療することもある。
自分の仕事に信念と自信を持っていて、
気まぐれに見せているが本物の優しさを知っている男だと思います。
普段はニヒルだけど、時折見せる人間くささも最高です。

 

話は変わりますが、、
これから工事をさせて頂くお客様のお宅の現地調査に、
設計担当と一緒に伺いました。
ご契約前に設計担当者が行う現地調査から、
工事を始めるにあたり、さらに詳細な情報を得るための下見です。
(「現場立会い」と呼んでいます。)
こちらの物件は、間取り変更のために柱を抜く箇所がいくつか有り、
また増築も伴うため、早めの既存構造体チェックが必要でした。

和室の天袋から小屋裏・天井裏にもぐりこみ、
梁のかかり方などの情報を図面に書き込んでいきます。

※写真1,2,3
現場立会い1

現場立会い2

現場立会い3 

その後会社に持ち帰り、技術責任者である大坂常務を交えて
計画に影響が出る所がないか等の検証を行います。

これらの作業は、なかなか面白い仕事だったりするのですが、
ふと、
「家のレントゲン写真が撮れたら早いのにな…」
と思ってしまいました。

こんな事を考えているようでは
ブラック・ジャックへの道はまだまだ遠そうです・・・

施工管理課 平野

posted by sekou at 10:14| Hirano(設計課へ引越し)

2011年10月18日

スタイル

こんにちは、施工管理課の平野です。
日が沈む時間が刻々と早くなり、
秋めいてきたのを感じる今日この頃ですが、
太陽が出ていれば気温はそれ程冷えず、
長袖シャツを腕まくりして仕事をしている日が
続いている気がします。


秋といえばファッションが楽しくなる季節ですね。
私の妻なんぞは、着なくなった洋服をネットオークションに出品し、
コツコツと稼いだお金で新しい洋服を買ったりしています。
うまいことやるなぁ〜 
と思いますが、
私は気に入ったものをボロボロになるまで
着たおすタイプなので、なかなか真似できません。

第1回目のブログで触れましたが、
ファッションはロックに強い影響を受けました。
ロックな服といえば、やはり「革ジャン」です。
鉄板です!
これは外せません。

「ダブルライダース」
ダブルライダース
こちらはバンドを始めたばかりの頃、
ロックの先輩でもあったメンバーのひとりに
渋谷にあるパンクショップへ連れて行ってもらい
新品で購入したモノです。
10代の終わりからの数年間
恐らく真夏以外ほぼ毎日着ていました。

まだ全然状態は良いのですが、
今となっては、ちょっとハード過ぎ
バイクに乗る訳でもないので
めっきり着る事はなくなりましたが
色々な思い出が染み込んでいる、
言ってみれば「青春の一着!」なのです。
売ったりは出来ません。

というわけで二代目はこちら↓
 「シングルライダース」
シングルライダース 
これは都内の古着屋さんにて5年前くらいに手に入れたものです。
趣味の似通った友人と一緒に買い物に行った時のこと、
「オマエにピッタリそうなのがあるぞ」と探し出してくれました。
店員さん曰く1960年代のモノらしいです。
着込んだので大分傷んできましたが、
今も現役で活躍してくれています。

革ジャンにハマると、革ジャンに合うかどうか?
が服を選ぶ基準になります。
流行には、あまり影響されません。
それが自分の「スタイル」になっているからです。
流行は遷り変りますが、
「スタイル」は自分の中で転換期が訪れない限り変わりません。
多分50歳になっても今と同じような格好をしている気がします(笑)


話は飛びますが、、
先週末、弊社施工物件の「完成見学会」を行わせて頂き、
私もスタッフとして参加いたしました。

「見学会 デッキ」
見学会デッキ
古き良きものと、新しい素材・機能・アイデアが上手に融合しており、
まさに「優スタイル」と言えるであろう住まいが出来上がっていました。

「見学会 ホール」
見学会 HALL

「見学会 新旧床」
既存の床板と新しい床板

「見学会 テーブル」
見学会 テーブル

それは「自然素材を使ったリフォーム」
ということだけではなく、
その家の歴史や、住んでいた人の思い入れをそのまま、
あるいは少し手を加えて残しつつ、
耐震補強で安全性を高め、
思い切った玄関の動線を変更して
出来たスペースに楽しそうなウッドデッキが造られていたり、
それを眺められるちょっとした
居心地の良いスペースが造ってあったり・・・

なんだか優しい住まいだと感じたからです。

現場監督の加藤君や職人さんたち(特に大工さん)は
苦労しただろうなぁ〜 とも思いましたが(笑)

そんな住まい造りが、多くの人の琴線に
触れてくれたら良いなと思います。

最後に
当日ご来場頂いた皆様、
そして完成見学会の場を設けさせて頂いた
お施主様のY様に、
この場を借りてお礼申し上げます。


施工管理課 平野

posted by sekou at 10:59| Hirano(設計課へ引越し)

2011年09月06日

想定外

こんにちは、施工管理課の平野です。
朝夕は大分涼しくなってきました。
日中はまだまだ蒸し暑い日もありますが、
ツクツクボウシの鳴き声が聞こえてくると
あ〜夏ももう終わりかな〜と
少し寂しいような気持ちになります。

さて、温帯低気圧に変わった台風12号は
豪雨により近畿地方を中心に大きな被害をもたらしました。
想定外の自然の猛威による被害が多いですね。

ということで今回は現場での想定外な事例です。
(ある程度、想定している部分もありますが・・・)

切られた筋交い
切られた筋交い
左側の筋交いが階段をかけるときに邪魔だったのか、
切られてしまっています。
壁厚に納まる中でずらして入れてあげればよかったのに・・・
とうことで新しく入れなおしています。

筋交い入れ替え後
筋交い交換後
それと台所の換気扇(プロペラファンが多い)を付けるために
切られてしまっている筋交いも良く見かけますね。
思わず、筋交いを大切にしてくれ!とツッコミたくなります。

 浴室の土台1
浴室土台1

浴室の土台2
浴室土台2
これは比較的想定しやすい想定外(?)
在来浴室の土台の腐りです。
出入り口サッシ部分や、タイルの目地などから
水気が浸入し土台を腐らせてしまっています。

土台入れ替え
土台入れ替え後

土台は新しく交換しました。
柱の下部も朽ちているので,
この後 両脇に補強の柱を入れました。

トイレ解体後
トイレ解体後
これはトイレの土台です。
写真に写っていませんが、
上にあるサッシ周りから入った雨水が
壁の下地から土台まで腐らせてしまっていました。
これにはビックリでした。
こちらも土台の入れ替え、柱の補強、
原因となったサッシの交換、
外壁の補修を行いました。

こうした事態は、現地調査の段階で判ればもちろん良いのですが、
実際解体してみなければ判らないことは、どうしても出てきます。
レントゲンのように壁の中が写せたら良いのに、とよく思います。

解体後のチェックで問題点と原因を探り、
スピーディーに対応しなければいけません。

どうやって解決してくれよう!と
やりがいを感じる瞬間でもあります。


施工管理課 平野

posted by sekou at 17:28| Hirano(設計課へ引越し)

2011年07月19日

元気

こんにちは、施工管理課の平野です。

毎日暑い日が続いていますが、夏バテしないよう気を付けましょう!
7/18は「海の日」でした。
海がある平塚に生まれ、教室から海が見える高校に通っていたくせに、
夏でもあまり海に遊びに行くようなことは無かった私ですが、
(はっきり言って夏なんて嫌いでした)
加藤に引き続き、波乗りの素晴らしさに魅了されてしまい、
昨年の夏の終わり頃から、冬でも休日は海に通うような
海大好き!な人間になってしまいました。
人間変わるものですね。
I CAN CHANGE MY WORLD!(by  superfly)


何かから元気をもらう事ってあると思います。
上にsuperflyの歌詞の一節を引用させてもらいましたが、
最近リリースされた彼女の楽曲を聴いて元気をもらいました。
やはり音楽のチカラは素晴らしい。

それとタイムリーなニュースだと、
なでしこJAPANのW杯優勝!
決勝戦延長後半、土壇場での澤選手の同点ゴールには
鳥肌がたちました。
(ハイライトで見ただけなんですが・・・)
彼女達の快進撃は、日本全国に元気を与えたことでしょう。


先日、お引渡し後のお客様のお宅へ
アフターメンテナンスに伺った時の事。
そのお宅は、一部のお部屋を残して
内外装を総リフォームした物件でした。

工事中、恥ずかしながら配慮が足りなかった部分などもあり、
お引渡しをした時点では、
正直なところ心からご満足頂けていないのではないか、
という印象でした。

私はずっと、そのお客様のことが気にかかっていました。
住いづくりに携る人間として、
お客様が不安や不満を感じながら日々その家で
過ごされていることを想像する程つらいことはありません。

ですが、
1年・2年と点検・メンテナンスにお伺いしているうちに
あったであろう誤解が解け、
信頼感が取り戻されていくのを感じました。
改めてその家に対する思い入れを聞かせて頂いたり、
ご友人の方にも優をお勧めしている、
というお話まで頂き、
本当に涙が出そうなほど嬉しかったです。

「住いが完成してからがお客様との本当のお付き合い」
とはよく聞く言葉ですが、
それを実感し、元気を頂いた瞬間でした。


施工管理課 平野

posted by sekou at 16:46| Hirano(設計課へ引越し)

2011年06月07日

アイデンティティの行方

こんにちは。施工管理課の平野です。
梅雨入りし、じめじめと蒸し暑くなってきました。
今週は雨の予報は少なそうですが、雨が続くと工程に大きく響く為、
工事を管理している私たちにとって落ち着かない時期でもあります。
早く来い!夏!!

私事ですが、
5月5日「こどもの日」、平野家に第二子が誕生しました!
にこ
「にこ」

二女の「にこ」です。
名前の由来は、、
あまり深い意味はありません(笑)
長女が「ここみ」なので、次の子も平仮名かな、と。
にこにこ優しく元気な子に育って欲しいな、と。
そういえば、
ロックに出会い始めた頃に聴いた
VELVET UNDERGROUNDの、
アンディ・ウォーホールがデザインした
有名なバナナのジャケットのレコードでは、
「NICO」って人がゲストボーカルだったなぁ、と。
・・・そんな事を考えながら(どんなだ!)
「にこ」と命名しました。

※参考写真「VELVET UNDERGROUND」
誰もが一度は目にしたことがあるハズ!

VELVET-UNDERGROUND

先日、妻と子供たちが一ヶ月間の里帰りから戻り、
家族4人の生活が始まりました。
2歳4ヶ月になる長女は、しっかりと自我が芽生えており、
二女の授乳中には「ここちゃんも〜〜!」
二女を先にお風呂に入れていれば「ここちゃんも〜〜!」
抱っこしていれば「だっこしてよ〜〜!!」
とゴネまくるようで、
私が帰宅すると
既にふたりを寝かしつけ終えた妻はグッタリしておりました(笑)
話を聞くと本当に大変そうでしたが、
それはそれで微笑ましく、
家族が増えた喜びを感じています。
2ショット
「2ショット」


話は変わりますが、現場での新しい取り組みを少しご紹介。
職人さんたちの「IDカード」です。
IDカード
「IDカード」

優建築工房の協力業者として、氏名・業種・顔写真入りのIDカードを作成。
携帯の義務付けをはじめました。
(冷やし中華はじめました みたいになってしまった!)

作業中、ずっとぶら下げているのは安全面でも危険なので
置き場を作ろう!どうせならお施主様にも分かり易いように!
ということで試しにオリジナルで「ID掛ける用フック」を作ってみました。
現場作業中__
「IDフック旧」

なかなか使えそうなので本格始動しようか、ということで
事務の中村さんが 洒落たデザインに作り直してくれました。
IDフック新
「IDフック新」

前の、いかにも工事部が作りました!という感じとは違い、
優らしい優し〜いデザインに仕上げてくれました。

まだ全ての物件には運用できておりませんが、
今後利用を進めたいと考えておりますので、
見かけた際にはちょっと覘いて見て下さい。
優しいデザインに、ちょっと武骨な職人さんの顔が
ぶら下がっていることが確認できると思います。

施工管理課 平野

posted by sekou at 13:41| Hirano(設計課へ引越し)

2011年04月19日

耐震の様子

満開だった桜も、大分散ってしまいました。
ちょっと切ない気持ちになります。
施工管理課の平野です。


甚大な被害を及ぼした東日本大震災に被災されました方々に
心からお見舞いを申し上げます。
復興に向け、私たちもできることをやっていこう!


今回は、現在工事中物件の耐震補強の様子を
ご紹介したいと思います。

既存で残す部分もある中で、耐震補強や増築を行う計画のため
非常に段取り力や技術力が問われる工事内容です。
耐震に関しては、市の助成金制度を利用します。

「補強計画」
補強計画

改装後の耐震診断数値が、補助金を受けられる基準以上に
なるように補強計画がされます。
耐震には筋交いの入った壁の量・位置のバランスが非常に重要。
残す壁は慎重に残しつつ、反対側の壁を剥して筋交い入れ・
柱の金物補強を行っていきます。

「筋交い入れる前」
筋交い入れる前 

「筋交い入れた後」
筋交い入れた後

「筋交い2」
筋交い2

また、柱と土台や梁、梁と梁の接合部の金物補強も非常に重要です。

「金物1」
金物1

「金物2」
金物2

実際、あの地震があった当日に、
他の現場で構造補強途中だった大工さんが、
まだ金物が付けられていなかった梁の接合部が、
揺れによりパカパカと開いているのを目撃したそうです。
金物が付けられているところはガッチリとしていた。
まさに小さな巨人!
大工さんも金物の大切さを実感したようです。

そして、一箇所 難関がありました。
耐力壁のバランス上、既存和室の一部の壁に
筋交いを入れる必要がありました。
しかし和室の化粧材(長押や鴨居・廻り縁など)は、
今あるものを残していきたいとのこと・・・

う〜〜ん、それは無茶だろう・・・

正直な話、最初はそう思っていました。
新たに筋交いを入れるには、その面の壁を一度剥す必要があります。
内壁は剥せますが、長押・廻り縁を残したままでは筋交いは入れられません。
一度はずして再取付けも厳しそう。

長押と廻り縁は一部壊して、そこだけ新しく造り直すか?
外壁を壊して外から入れるか? の選択。

前者は見た目に違和感が出そうだし、
後者はコストがかかり過ぎます。

なにか他に良い案はないだろうか?
社内の皆や担当の大工さんも交えて考えていたところ、
ひとつの案が浮上、

・・・ブレースなら入りそう!

木の筋交いは入りませんが、
ステンレスのブレースなら直径1cmしかないので、
長押や廻り縁があっても壁の中に入れられる!

ということで、耐震金物として国土交通大臣認定を受けている
「コボット」のブレースを採用しました。

「ブレース施工後」
ブレース施工後

これなら耐力壁として認められます。
石こうボードでふさぎ、クロスを貼って仕上げです。

「和室完成」
和室完成
ちょっとイレギュラーなパターンでしたが、
この場面では最良の選択だったと思います。


耐震補強を考えている方、是非当社にもご相談下さい。
コストと生活の便利さと格好よさの最大公約数を一緒に探していきましょう。
桜井チーフのブログから頂戴! )

工事部はそれをカタチにする最大限の努力をします。

施工管理課 平野

posted by sekou at 13:29| Hirano(設計課へ引越し)

2011年02月22日

人の振り見て・・・

こんにちは、施工管理課の平野です。

先週は、雪がよく積もりましたね。
久しぶりにまとまった量の積雪を見た気がします。
早く暖かくなって欲しいものですね。

がしかし、その先に待っているのは、花粉!
今年は去年よりも5倍以上の飛散量になるとか。
それこそ目と鼻が悲惨なことになりそうです!
どうにかならないもんでしょうか。

私事ですが、先日、娘が2歳の誕生日を迎えました。
当日は横浜みなとみらいにある、娘が大好きな
「アンパンマンミュージアム」で誕生日祝いを行いました。
施設内にあるレストランに「誕生日予約」をしておくと、
デザートや写真・歌のサービスをしてくれます。
写真-1
周りを見渡すと、同じようにお誕生日祝いをしているファミリーがほとんど!
やはり、子どもはみんなアンパンマン大好きなんですね。
衰えることないその人気はすごいですよね。
シンプルでわかりやすいキャラクター設定(名前も)が人気の理由でしょうか。
小さなお子様がいるファミリーにおすすめのスポットです。


話は変わりますが、通っている歯医者さんでの出来事。
奥に生えている「親知らず」が虫歯になっているようで、
冷たいものがしみる・・・
レントゲンで見てみると真横に生えていて、
先生曰く
「根元の神経や血管が近いので、抜くと腫れる可能性が高いです。
 普通に削って治療して様子を見ても良いので、抜くかどうか考えて
 おいて下さい。抜歯は当院でも出来ますが、口腔外科を紹介するので
その方が安心かもしれません。」
とのこと。

数日後、「親知らずはどうしますか?」と確認されたので、
「抜く方向で考えています。」と伝えました。
まだ他の歯が治療中だったので、
親知らずに関してはその話で一旦終わりに。

そこまでは良かったのですが、
前々回から治療中だった部分が完了したところで、
「親知らずは、削ってお薬を詰めるのでよかったんですよね?」
と聞いてきました。
「イヤイヤ、抜きたいと伝えたはずですが・・・」
と言うと「あっ、抜きますか・・・どうしましょう、今日やります?」
って突然言われても心の準備できてないし!
それに口腔外科紹介するって言ってなかったっけ??

結局、後日お願いすることにしたのですが、
そういったやりとりがあると「任せて大丈夫だろうか?」
と物凄く不安な気持ちになりますね。

自分たちの仕事に置き換えて、
この歯医者さんと同じような事をしてしまっていないか?
とすぐに考えてしまいました。
お客様にとって、
「お願いした事を忘れてしまっている」とか
「誰々に頼んだんだけど、他の担当者に伝わっていない」
というのはとても不安になる事なんだ、
と身を持って実感。

記録に残すことや、担当者間での情報共有の大切さを
いまいちど考えさせられました。


そして大丈夫なんだろうか、私の親知らず・・・

施工管理課 平野

posted by sekou at 11:10| Hirano(設計課へ引越し)

2011年01月11日

バス・コミュニケーション

こんにちは、施工管理課の平野です。

あけましておめでとうございます。
皆様お正月はいかがお過ごしでしたか?
本年も宜しくお願い致します。

休みの日は、もうすぐ2歳になる我が娘と一緒に
お風呂に入るのが楽しみのひとつです。

しゃべるのも上手くなり、コミュニケーションが取れるように
なってきたのでかわいさ倍増!!(毎度、親バカすみません)

そんな親子の触れ合いの場にもなる「浴室」
一日の疲れを洗い流し、心身ともにリフレッシュさせてくれる
大切なスペースですね。

浴室には大きく分けて2パターン・・・
・「システムバス(ユニットバス)」
各住宅設備メーカーが出している、工場で造られた
床・浴槽・壁・天井パネルを現場で組み立てて設置するもの。

・「在来浴室」
モルタルやコンクリートブロックで下地を作って浴槽を設置し、
床や壁をタイル貼りなどで仕上げたもの。

があります。

現在は「システムバス」が主流になっており、
新築・リフォームともにシステムバスにされる
お客様が多いように思われます。
防水性の高さや、工期の短さ、メンテナンスのしやすさ、などのメリットがあり、
グレードも様々なものが出ているのでデザインも色々と選べます。

対して、在来浴室の良さは自由度の高さが挙げられます。
システムバスの場合だと設置に必要な寸法や、
窓のとれる範囲などに制限が出てくるのですが、
在来浴室であれば設計次第で自由です。

昨年、担当させて頂いた改装工事で、在来浴室を造るお仕事が
立て続けに2物件ありましたのでご紹介したいと思います。

安藤課長のブログで登場した I 様邸
既存の在来浴室は解体して、新たに在来浴室で造り直しました。
良い眺めが期待出来たので、コーナー2面の窓を大きくとりました。
浴室-1
ただ、想定外だったのは、既存の浴室を解体してみたら
角の通し柱に傷みがあったため、両脇に補強を施したことにより、
当初の予定よりも窓の幅が若干小さくなってしまった。
ですが、充分な眺望が確保できていると思います。
海も見えるし、実に気持ちが良さそうです!

次にN様邸です。こちらも在来浴室→在来浴室で改装。
浴室-2
壁の腰下はタイル貼り、上は塗装仕上げです。
窓の手前にあるのは構造上抜けない柱をバスパネルで巻いた物。
柱が建物の外周ラインなので、窓は「出窓」になっています。
「出窓」にすることにより、眺めの良い面に大きな窓を造れ、
空間に広がりを持たせる事にも役立っている!


在来浴室というのは、施工管理をする立場からすると、
下地モルタルの乾燥には時間がかかるし、
防水の施工には気を使うし、
排水や給水・照明の配線を出す
位置とタイル割りとの関係を考えなくてはいけないし、
・・・正直言ってシステムバスより断然手間がかかって大変!!

ですが造っていくうちに、
「なるほど!これをねらっていたのね!」
という設計士の意図がはっきりと分かり、その選択に納得。

ただ安易に便利なものを選ぶのではなく、
その空間をより豊かなものにする提案が出来る。
というのも我が社の強みのひとつだと思います。
自社ながら、そんな設計部の皆をリスペクト!!


施工管理課 平野

posted by sekou at 14:34| Hirano(設計課へ引越し)

2010年11月23日

力のイメージ

こんにちは、施工管理課の平野です。

箱根の方は紅葉が見頃になっているようで、
先日は小田原厚木道路の出口手前まで渋滞してしまっていました。
現場へ急ぐ身としては正直、いい迷惑だ!
なんて思ってしまいましたが、やはり紅葉は魅力的ですね。

余談ですが、中学生の頃に所属していた
バスケ部の顧問の先生を思い出しました。
生活指導担当のおっかない先生で、
練習に気合が入っていないような生徒は呼び出され、
太ももにバチ〜ン!!と平手打ちをくらわされていました。
鮮やかに赤く手のひらの跡がつくことから、
通称「もみじ」と呼ばれ恐れられていました。う〜ん懐かしい。


さて、先日はSAREX(住環境価値向上事業協同組合)の
現場監督鍛錬塾第2期に行ってきました。
先月と同じく2泊3日みっちりと講義を受けてきました。
 
特に印象に残ったのが構造関係の講義。
「構造は力の流れをイメージすることが大切」と。
特に私たちのようなリフォームの仕事においては
目の当りにする機会が多く有ります。
実務に戻って、早速いいタイミングの物件があったので
それを意識しながら見ることが出来ました。
木構造「木構造」

柱を抜く・移動するなど既存の構造をいじるようなリフォームでは、
解体工事が完了した時点で、技術責任者である大坂常務と一緒に
構造のチェックを行います。

「この柱にはあの梁が乗っていて、さらに向こうの梁の荷重も受けている。
 ここに大きな力が働くから、こう補強をしておこう」
といった検討が行われます。
まさに力の流れのイメージをしながら既存の構造の弱い部分を探すんです。
打ち合わせ中「打ち合わせ中」

頼りない梁・・「頼りない梁・・」
↑不思議なかかりかたをしている梁を発見。
せいの大きな梁が、半分以上欠きとられた細い梁に乗っかっています。

地震などによる揺れが加わると、この細い部分が
折れてしまう恐れがあるため、この下には柱〜柱間で
梁を足して補強をすることに。
その他にも、プランへの影響を考えながら構造補強の計画
を立てて行きました。


完成してしまえば見えなくなってしまう部分ですが、
構造はお客様の命にもかかわる重要なもの。
より安心して暮らせる住いをつくるためには
的確な力のイメージが必要不可欠です。


施工管理課 平野

posted by sekou at 10:20| Hirano(設計課へ引越し)

2010年10月12日

ドキドキ感

こんにちは、施工管理課の平野です。

私事ですが、
つい先日、以前一緒にバンドをやっていた友人から、
「イギリス留学(遊び?)から帰ってきた」と連絡があり、
「久しぶりに集まってスタジオに入ろう!」ということになり、
眠っていたベースを抱えて懐かしの下北沢へ。

それぞれの生活環境の変化などの理由で 活動をやめてから、
メンバーが集まって音を出すのは、4年ぶりくらいでしょうか。
活動していた当時は何も考えなくても身体が曲を憶えていたのに、
時間が経つと忘れてしまうものですね、指が全然動きません。
昔 、自分達で作った曲をしばらく、 しどろもどろ演奏しているうちに、
息が合う瞬間が戻ってきて、その時の嬉しさは、
高校一年生の時、軽音楽部の部室で初めてバンドとして
音を合わせたときようなドキドキ感を思い出しました。

・・・思い出話はこれくらいにして。。。

現在、工事中のY様邸。
Y様邸は、箱根町の温泉街近くにあります。
前のオーナーさんが別荘として使われていた家を、
リフォーム&増築して、Y様ご夫婦おふたりでお住いになる計画。
既存の建物は、既に私共でのリフォーム工事が完了し、
Y様が入居されています。

増築部分は約20坪の平屋の建物になります。
通路で母屋とつながるため「増築」となりますが、
内容としては「新築」と呼んでもいいくらいのもの。
優建築工房で現場監督を務めて約3年。
今まで新築現場を担当させて頂いたことは無かったので、
勝手ながらY様邸を「新築デビュー」とさせて頂きたいと思います!!
既存建物南側
リフォーム前 南側

既存建物増築側
リフォーム前 増築側


ベニヤで塞がれている部分が、増築側への通路につながります。

基礎工事、土台敷きが完了し、
いよいよ上棟の日がやってきました。
建て方-1
建て方-1

以前、早川チーフのブログでもありましたが、
レッカーは転倒の恐れがないか、
大工さんたちはみんなヘルメットや安全帯を着用しているか、
まず安全面の確認が第一です。
当社の「安全基準項目」を、職人さんたちが遵守するよう努めます。

ただし、それを確実に行ったとしても
「どんな状況でも100%怪我をしない状態」
というわけではありません。
上から落ちれば当然怪我をするし、
下手をすれば怪我では済まないかもしれません。
まだ不安定な梁の上を歩いて、カケヤを振って梁を柱に
落とし込んでいるときなど、緊張感はマックス状態に。
棟梁棟梁
建て方-2建て方-2
棟上棟上

無事、棟が上がりました。

野地まで完了
野地まで完了 

野地板まで張り上がり、ホッと一息。
この後、屋根やさんがアスファルトルーフィングを貼って
雨仕舞いを行い、この日の作業は完了しました。

危険と隣り合わせの作業であることの緊張感と、
勢いよく屋根まで組みあがっていくワクワク感
(まるで子供のようですが)を存分に味わいました。

現場において、ヒヤッとするドキドキ感は、
排除していかなくてはなりませんが、
このワクワクするような気持ちは、上棟に限らず、
どんな内容の仕事においても忘れてはいけないもの
ではないかと思いました。

先日、SAREXの研修に参加した時に言われた、
「皆、忙しさで 新しい仕事に対する喜びを忘れていないか?」
という言葉が強く印象に残っています。


施工管理課 平野

posted by sekou at 10:48| Hirano(設計課へ引越し)

2010年08月31日

木を見て森も見る

こんにちは、施工管理課の平野です。

ツクツクボウシの鳴き声が目立ってくると、
「あー もう夏も終わりだな〜」 と思うのですが、
まだまだ暑い日が続きそうですね。。
今年の夏は行けませんでしたが、
苗場の自然の中で音楽を楽しむ「フジロックフェスティバル」
にはいつか家族で行ってみたいものです。
(今年はSuperflyが見たかった!)


自然の中といえば先日、工事予定の物件に下見に行った時のこと。
その物件は緑豊かな土地にあると聞いていましたが、
夏に入りさらに草木がたくましく育っていました。

行く手を阻む草木たち。
草
木々
安藤課長と木
 
やれ「蚊にさされた〜!」とか「クモの巣に引っ掛った〜!」
「この木はなんの木ですか!?」
などと夏休みの探検のようで、
小学生に戻ったような懐かしい気持ちになりましたが
結局、緑が豊か過ぎて現地までたどりつけず、
対策を考えて後日、出直すことに・・・

桧の葉
葉
「葉の裏に白いY字があるのが桧だよ」と大坂常務。
課外授業のようです。

私も、何十年後になるか分かりませんが、いつか子供が巣立ったら、
緑豊かな土地に住まいを造って、ひっそりと暮らしたいな〜
なんて思ってしまいます。(平屋で!)

そのためにも(そのためだけではありませんが・・)、
今何ができるのか、
というわけで、
学科試験には受かっていたものの、未だ取得できていなかった
二級建築士の製図試験に向け、猛(?)勉強中です。
二級建築士製図-003
「2級建築士製図」

今年の設計課題は「兄弟の2世帯と母が暮らす専用住宅」
ということで、実務でも馴染みの深い専用住宅。
弊社でも2世帯住宅の新築・リフォームの実例は多数あります。
過去の物件を思い返してみたり、
社内の皆にアドバイスをもらったりしながら(感謝です!)
勉強を進めています。

今までは、現場監督として「現場を動かす・納める」ことに
必死になっていた気がするのですが、
設計を学ぶことで一歩引いた視点も生まれてきたような。
さらに住宅建築の面白さが感じられるようになってきました。

試験まであと2週間を切りました。
追い込み頑張ります!


施工管理課 平野

posted by sekou at 13:03| Hirano(設計課へ引越し)